番号 : | 53481 |
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分類 : | [世界貨幣 world currency][ヨーロッパ貨幣 European currency][イギリス Great Britain] |
オークション会社 : | オークション•ワールド |
落札価格 : | 7,977,600 JPY 7,200,000 (手数料、消費税を除く) |
競売日 : | 2016-07-16 |
説明 : | W&R426(R7) S4032(Highest rarity) 『Spink Numismatic Circular Sep.1984 G.P Dyer “GeorgeV Florins&Half Crowns in Gold P218/219 Coin No2“ この素材では唯一品 ⓇⓇⓇⓇ 今回出品された2種類の金打ち貨は、1920年代にロイヤルミントが海外政府の要請を受けて特別製造した新貨発行の為に誂えた試験貨のうちの2枚でいずれも20世紀英国コイン史上最大級の珍品。当時1/2クラウンは4種類,フローリンは5種類の金打ち貨が同一の極印を使い製造されたが新貨発行の為のプレゼンテーション用の見本に供する為それぞれのコインは金属合金の組成と量目を変えて打たれ全品が唯一品として残る他に類を見ない稀少性を誇るグループとなる。今回出品された1/2クラウンは金品位”900”,フローリンは金品位”750”であり通常のロイヤルミントの規格品位であった”917”とは異なる為、1960年代に新発見品として検査の為にロイヤルミントに持ち込まれた際の予備鑑定では偽物の可能性が高いと判断され、その後は最終的にロイヤルミント製造品である事が確認されるという結末を迎えた程の色合いの違いが楽しめる。特に今回のフローリンは緑味が掛かった金貨を作る為に敢えて18金の金属組成がなされておりロイヤルミント史に彩を添える注目すべき出来事であった。”SPINKカタログ”にはどちらのコインも”Highest rarity”として市場価格評価が不能な程の最高の稀少性を誇る。1994年のSpinkオークション以来、今オークションに至るまで20年以上も公開オークションに出品されることの無かった種類であり超珍品として存在は知られてはいたが決して現物を目にすることが出来なかった2枚である。ジョージ5世の金打ち貨と言うと、1935年の戴冠25周年記念クラウン貨が有名だが、こちらは一般向けに25枚もの数が抽選販売されたあくまで通常品であり今回出品された2枚は歴史的な観点からも稀少性の面においても遙かに重要な価値を持つ博物館級の品と言える。この2枚の収蔵をきっかけとした市場に存在する同種の金打ち貨の完集を目指す事はコレクションにおける一つの極点と言っても過言ではないだろう。 ※Spink Numismatic Circular Sep.1984 G.P Dyer “GeorgeV Florins&Half Crowns in Gold P218/219を参照しました NGC-PF62 |